社会貢献は創立の原点地域の医療・保健・福祉を担う
明治天皇
秋篠宮皇嗣殿下
恩賜財団済生会は明治天皇の「済生勅語」に基づき明治44年設立されました。社会に増大した困窮者に無償で医療を行ない、それによって生を済おうというのです。各地に診療所を設け、貧困所帯に無料の特別診療券を配布して受診を促したほか、巡回診療班を編成して困窮者の多い地区を回り、診療・保健指導を行ないました。
第二次大戦後、済生会は財団法人から社会福祉法人に改組して再スタートを切りました。天皇のお志を忘れないため恩賜財団の名を残し、「社会福祉法人恩賜財団済生会」を正式名称としています。
現在、第6代総裁に秋篠宮皇嗣殿下を推戴し、会長は潮谷義子、理事長は炭谷茂が務めています。公的医療機関として指定され、全国40都道府県で103の病院・診療所をはじめ福祉施設等を含め405施設(数字は令和5年度)を運営。約6万6 000人の職員が働く日本最大の社会福祉法人となっています。令和5年度は、病院・高齢者施設などで延べ1753万人が本会を利用されました。地域の方々の目線に立って、皆さまに最適な医療・保健・福祉を総合的に提供することが、われわれの最大の使命だと考えています。
年表
明治
明治天皇「済生勅語」を発し、お手元金150万円(現在の16億円に相当)ご下賜
済生会の設立許可(創立記念日)
初代総裁に伏見宮貞愛親王初代会長に桂太郎総理大臣
医務主管に北里柴三郎
大正
紋章として「なでしこ」を制定
済生会第1号の神奈川県病院開設
第2代総裁に閑院宮載仁親王
関東大震災。臨時に巡回看護班を編成
昭和
第3代総裁に高松宮宣仁親王
医療法による公的医療機関に指定
社会福祉法人として認可
瀬戸内海巡回診療船「済生丸」進水
第4代総裁に高松宮喜久子妃
平成
本会の10年間の事業目標であるマスタープラン「第四次基本問題委員会報告」
第5代総裁に三笠宮家の寬仁親王
創立100周年記念式典 天皇皇后両陛下ご臨席
第6代総裁に秋篠宮殿下- 第13代会長に有馬朗人
令和
新天皇即位 秋篠宮殿下が皇嗣殿下に
第5回ジャパンSDGsアワード「内閣官房長官賞」を受賞
創立110年記念式典 秋篠宮皇嗣殿下ご臨席
第14代会長に潮谷義子
支部未設置県解消等済生会の基本的あり方に関する検討会報告書